危険予知とリスクアセスメント

クオリティクリエーション株式会社

危険予知とリスクアセスメント

危険予知とは、これから作業や行動しようとする現場状況の中に潜む危険要因を予知、予測することである。
リスクアセスメントとは、作業や行動をしようとする前に予め、その作業や行動と作業や行動を行う現場状況の中の危険要因(リスク)を洗い出し、その危険要因を除去又は低減する対策を講じて事故や災害を未然防止する手法である。
前述の那須雪崩事故において、雪山の登山訓練を計画した時に危険予知やリスクアセスメントを行っていれば、事故は防げたはずである。リスクアセスメントの知識がなくとも、登山の専門家を名乗るのであれば、危険予知はできたはずである。春先の雪山は雪崩が起きる可能性が高いことも知っていたと思う。
問題は、過去にこのような訓練で一度も事故に遭ったことがないという偶然の体験が判断を誤らせたのである。過去に上手くいったからこれからも大丈夫という保証はないのである。危険はいつくるかもしれないという前提に立って考えることを常に念頭に置いて慎重に対応することが重要である。人間は大丈夫だろうというバイアスがかかると失敗することは考えなくなる人間特性を持っている。ここに落とし穴があることを教訓として肝に銘じておくことが必要である。危険予知とリスクアセスメントの重要性を認識し実施し、事故・災害を未然に防ぐことに繋げる努力を常に行うべきである。あ

掲載日:2023年11月22日